当社のシーリング防水について

第2回シーリンググランプリ優勝
中島 慎一
当社は、部品や部材の隙間や接合部にシーリング材を充填し、建築物の水密性や気密性を確保することを目的としています。
建築物のシーリング材には、その用途・目的に応じて様々な種類があり、建築物の目地に充填されるシーリング材に求められる役割、性能を十分に理解することが大切です。
また、シーリング材は耐用年数が限られており、建物の防水性と意匠性を長期にわたって維持するには、定期的な点検・改修を行うことが必要です。
シーリング材の種類
一般的に言うシーリング材、コーキング材とは、不定形シーリング材のことを表します。埋める箇所の形状が定まっていない場合に使用します。
弾性シーリング、もしくは弾性シーラントは、施工時に高粘着性がある、不定形材料の総称を表します。使用前は、例えば身近にある歯磨き粉のようなペースト状です。シーリング箇所に充填すると、化学変化を起こして、ゴム状へ硬化します。
不定形シーリング材は、次の2種類に分けることができます。
1成分形(湿気・乾燥硬化型)
空気中の湿気と反応して硬化するタイプ、空気中で乾燥して硬化するタイプがあります。
2成分形(反応硬化型)
空気中の湿気や酸素に加え、硬化剤を混ぜることによって硬化します。2成分形は1成分形と、基剤、硬化剤を混合し、化学反応によって硬化します。
1成分形と2成分形は、複数の種類があります。耐候性・耐久性・耐熱・耐寒性に優れたシリコン系シーリング材、塗装との密着性に相性が良いポリウレタン系シーリング材、外壁パネルに多く使用されるALC(軽量気泡コンクリート)のアクリル系シーリング材など、成分により15種類前後あります。